作品概要
『風が強く吹いている』(かぜがつよくふいている)は、三浦しをんによる、箱根駅伝を舞台にした日本の小説。2006年9月22日に新潮社より刊行。新潮文庫より文庫版も刊行されている。物語は2人の男子大学生を中心に展開される。
あらすじ
みずからが引き起こした暴力事件により、部活動を辞めることを余儀なくされた、天才ランナーの蔵原走(カケル)は、みずからの脚を万引きの道具として活かし、逃れるために夜道を走っていた。そこに偶然通りかかった、かつて強豪校で走っていた手負いのランナー、清瀬灰二(ハイジ)は、その走りに魅了され、自転車でカケルを追いかけ、「走るの好きか」と問う。 その問いに脚を止めたカケルに対し、ハイジは、みずからが学生の食事を作り生活面を管理している、格安学生寮の竹青荘(通称・アオタケ)に勧誘する。ほかに行くあてもなく、カケルが向かったアオタケでは、「漫画オタク」の美形、運動経験のない黒人、もてることを夢見る瓜二つの双子、争いごととは無縁な好青年、司法試験合格済みの秀才、ヘビースモーカーな25歳、就職活動に勤しむクイズ王と、個性豊かな面々がそれぞれの大学生活を謳歌していた。 そんな彼らが集う、カケルの歓迎会で、ハイジは「ここにいる10人で箱根駅伝を目指す」と高らかに宣言する。じつはアオタケは、ハイジが箱根駅伝を目指すための「寛政大学・陸上競技部錬成所」であったのだ。騙された、と抗議をする住人に対し、ハイジは彼らの心理を、時に巧みに、時に強引に掌握し、箱根駅伝を本気で目指すために突き進んでいく。 アオタケの住人は、大半が陸上素人ではあったが、トレーニングをしていくうちに各々の長所を伸ばし徐々に力をつけていく。それに対し、カケルは当初なし崩しに付き合ってはいたものの、箱根駅伝出場については本気に捉えておらず、住人との温度差を埋めきれずにいた。 そして初めての記録会で、カケルは大学陸上長距離界のトップ、藤岡一真の走りを見せつけられたうえ、箱根への道のりの険しさを突きつけられ、焦って住人と衝突する。そんなカケルに対し、ハイジはある言葉を投げかける。 こうして幾多の衝突を繰り返しながらも、アオタケの10人は、箱根駅伝に出場し、天下の険に辿り着くことを目標に、絆を育み成長していく。
単行本一覧
| # | 発売日 | ISBN | 価格 | 頁 | レーベル |
|---|---|---|---|---|---|
| 1巻 | 2008-03 | 9784088774121 | 159 | ヤングジャンプ・コミックス | |
| 2巻 | 2008-06 | 9784088774640 | 201 | ヤングジャンプ・コミックス | |
| 3巻 | 2008-09 | 9784088775067 | 204 | ヤングジャンプ・コミックス | |
| 4巻 | 2008-12 | 9784088775692 | ヤングジャンプ・コミックス | ||
| 5巻 | 2009-06 | 9784088776668 | ヤングジャンプ・コミックス | ||
| 6巻 | 2009-12 | 9784088777559 | ヤングジャンプ・コミックス |